カプセル002は、ポーラ・レゴの魅惑的で催眠術的な作品から始まります。不穏なイメージと美しいグロテスクさが溢れる作品は、象徴性、秘密、そして裏切りや失恋の後の静謐な余韻を、一見楽観的な手法で描き出しています。その後、コレクションは現代的な視点へと移り、自信に満ち、感情豊かで外向的なキャラクター、映画『ユーフォリア』のマディ・ペレスにインスピレーションを得ています。レゴの絵画とペレスの大胆な個性の対比が、コレクションの雰囲気を醸し出しています。

黒を基調としたパレットに、様々なテクスチャーが散りばめられ、細いリボンがボディにきつく絡み合っています。残りのカラーパレットには、パープル、ベージュ、抹茶グリーン、スカイブルーが彩りを添えています。ALEX S. YUのシグネチャーであるベビードールシルエットは、着心地の良いリラックス感と調和しています。子供らしい悲しみを描いたオリジナルプリントが、コレクションの大きな特徴となっています。素材は、チュール、フェイクレザー、ボディコンニット、コットンツイルなど。カットアウトのディテールや肌を露出させた要素が、コレクションの解放感あふれるムードを醸し出しています。

アレックス・S・ユーの服には希望、喜び、そして夢が宿っているように見えるかもしれないが、そこには甘いおとぎ話のような結末はなく、むしろ物語の針刺しのようなものだ。ようこそ、悲しみの魂のクラブへ。